
リハビリテーション
リハビリ通信


2025.08.05
睡眠の質、ちょっと見直してみませんか?
皆さん、こんにちは!リハビリテーション科の作業療法士です。
突然ですが、皆さんは毎日すっきりと目覚められていますか?「日中も眠いな…」「夜、布団に入ってもなかなか寝付けない…」と思ったことはありませんか?
実は、日本人の平均睡眠時間は6.4時間で、先進国33カ国の中で一番短いというデータがあるそうです。理想は7〜8時間と言われているので、多くの人が「睡眠不足」の状態かもしれません。
私たち作業療法士は、食事や仕事、趣味といった日常生活の「作業」を通して、その人らしい健康な生活をサポートする専門家です。そして、「睡眠」もまた、私たちの生活を支える非常に大切な「作業」の一つです。
今回は、皆さんの毎日をより元気に、より豊かにするために、作業療法の視点から「質の良い睡眠」を育てるためのヒントをご紹介します。
質の良い睡眠がもたらす効果とは?
質の良い睡眠は、心と身体にたくさんのご褒美をあたえます。
- 脳へのご褒美🧠: 記憶力や集中力がアップ。イライラしにくくなり、心も安定します。
- 身体へのご褒美💪: 免疫力が高まり、風邪をひきにくくなります。疲労がしっかり回復し、肌や髪の調子も整います。
- 未来へのご褒美🎁: 生活習慣病や認知症のリスクを下げ、健康な毎日を長く続ける手助けになります。
「質の良い睡眠」を育てる4つの習慣
毎日の生活にちょっとした工夫を取り入れるだけで、睡眠の質は上がります。
🌞日中の習慣
- 朝日を浴びる: 起きたらまずカーテンを開けて、太陽の光を浴びましょう。これだけで体内時計がリセットされ、活動モードに切り替わります。
- 適度な運動: 日中にウォーキングや軽い筋力トレーニングを。身体に心地よい疲労感を与えると、夜の寝つきがスムーズになります。
- 昼寝は短く: もし昼寝をするなら、15〜20分程度の短い時間に。それ以上寝てしまうと、夜の睡眠に影響が出ることがあります。
🌙 夜間の習慣
- ブルーライトと距離を置く: 就寝前には、スマートフォンやパソコンの画面を見るのをやめましょう。ブルーライトは脳を覚醒させてしまいます。
- カフェイン・アルコールに注意: コーヒーや緑茶などのカフェインは午後の早い時間まで。寝る前のお酒は、眠りを浅くしてしまうので控えめに。
- 自分だけのリラックス時間を作る: 読書、穏やかな音楽、軽いストレッチ、深呼吸など、自分なりのルーティーンを作ると、脳が自然とお休みモードに入りやすくなります。
🕰睡眠リズムの安定
- 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるのが理想です。
🛏睡眠環境の整備
- 温度: 快適だと感じる室温(20〜22℃前後が目安)に調整しましょう。
- 明るさ: 寝室はできるだけ真っ暗がおすすめです。
- 音: 静かな環境を保つ。
- 寝具: 自分の身体に合ったマットレスや枕を選ぶことも、とても大切です。
「睡眠」という日々の作業を見直すことは、日中の活動をより良くし、最終的には人生そのものを豊かにすることに繋がります。
皆さんも、これらを参考に質の良い睡眠を心がけてみてはどうでしょうか。

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