病院案内
令和6年度

病院指標

医療の質指標

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 14 18 73 146 202 174
定義

令和6年6月1日から令和7年5月31日に退院された患者様のうち、一般病棟に入院歴がある患者数を10歳刻みの年齢で集計したものです90歳以上は1つの階級としています。

解説

病院のある島根県益田市の高い高齢化率を反映した分布になっています。前年度と同様、最多階級は80歳代で全体の約30%を占めています。70歳代以上が全体の約80%を占め、ご高齢の患者様が多いことがわかります。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 46 23.85 20.78 2.17% 89.24  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 15 27.53 13.66 0.00% 89.67  
050130xx9900x0 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし等 転院以外 13 42.08 17.33 15.38% 93.54  
0400802499x0xx 肺炎等 75歳以上 手術なし 処置2なし 10 18.80 16.40 20.00% 88.50  
100380xxxxxxxx 体液量減少症 10.26  
定義

各診療科別に患者数の多かった傷病の分類について、DPCコード、分類の名称、患者数、自院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を掲載しています(「患者用パス」とは「入院から退院までの診療計画」のことです)。

解説

上位5位の内、4つの症例が前年度と同様のものとなっています。
平均年齢からもわかるようにご高齢の患者様が多いため、「誤嚥性肺炎」が多くなっています。誤嚥(ごえん)とは、唾液や食物、胃液などが気管に入ってしまうことをいいます。その食物や唾液に含まれた細菌が気管から肺に入り込むことで起こる肺炎です。
主に抗菌薬による治療を行いますが、併せて当院では言語聴覚療法士による嚥下訓練や歯科衛生士による口腔ケアも行っています。また必要に応じて医師、看護師、薬剤師、管理栄養士など多くのスタッフが集まり、治療のサポートを行います。
「腎臓または尿路の感染症」(腎臓、腎盂、尿路などの感染症)は免疫力の低下などから尿の通り道に細菌が入り、発熱等がみられる病気です。主に抗菌薬による治療を行います。
心臓の機能が低下して、体に十分な血液を送り出せなくなった状態を「心不全」と呼びます。むくみやその他心不全に伴う症状(呼吸困難や息切れ、動悸等)を改善するための薬物療法を行っています。
「肺炎」は、さまざまな原因から肺胞と呼ばれる空気の袋に炎症が起き、そこに膿や液体がたまり呼吸が困難になる病気です。原因が明らかなものと、不明なものがあり、それによって治療法も異なります。
「体液量減少症」とは、体内の水分量が不足したときに起こる「脱水症」等のことです。主に点滴で水分や電解質を補給します。
いずれの場合も、入院治療を必要とした主な傷病の治療が終わった後、必要に応じてリハビリテーションや在宅復帰の準備、療養を目的に転棟の上、入院を継続する場合もあります

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 手術なし アバスチン等 18 3.56 4.42 0.00% 69.61  
060020xx9905xx 胃の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし サイラムザ 16 4.00 6.25 0.00% 71.50  
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし エンドキサン+エピルビシンあり等 3.64  
090010xx99x80x 乳房の悪性腫瘍 手術なし パージェタ等 副傷病なし 3.58  
060241xx97xxxx 痔核 手術あり 5.38  
解説

上位5位の内、4つの症例が、「悪性腫瘍の化学療法あり」となっています。
DPC名称の後ろについている「アバスチン等」「サイラムザ」「エンドキサン+エピルビシンあり等」「パージェタ等」とは、化学療法で使用される抗がん剤の種類のことです。
化学療法を目的とした入院ですので、平均在院日数が短くなっています。
患者様やご家族が安全に安心して抗がん剤治療をうけることができるよう、医師を始め、病棟看護師や、必要に応じて多職種で連携しています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工関節置換術等 37 26.32 25.29 29.73% 89.78  
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし 28 35.36 19.16 10.71% 84.75  
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術等 18 19.11 5.95 0.00% 75.72  
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 人工関節置換術等 12 43.67 14.04 0.00% 80.17  
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 処置2なし 10 35.70 19.30 0.00% 87.60  
解説

1位は「股関節・大腿近位の骨折」で大腿骨頚部や転子部の骨折に対し、手術を行った患者様が最も多いです。ご高齢の患者様が多く、骨粗しょう症などにより骨が弱くなっていると、骨折しやすくなります。当院では、手術の他に骨粗しょう症の評価と治療を行い、再骨折予防に努めています。また、早期にリハビリテーションを行い、離床と歩行の訓練を行います。
続いて「胸椎、腰椎以下骨折損傷」です。胸椎や腰椎の骨折等の患者様が多くなっています。治療はコルセット等を装着して骨折部の安静を図り、骨癒合を得ます。
3位と4位が「前腕の骨折 手術あり」前腕(肘から手首までの部分)の骨折、「肩関節周辺の骨折・脱臼」肩関節(鎖骨・上腕骨・肩甲骨)の骨折であり、そのほとんどが高齢者の転倒によるものです。いずれも早期にリハビリテーションを行い、日常生活に困らないよう訓練を行います。
「骨盤損傷」は骨盤部(仙骨・坐骨、恥骨等)の骨折です。治療はコルセットを装着し保存的治療を行っていきます。
多くが、リハビリテーションや在宅復帰の準備・療養の目的で転棟する場合もあるため平均在院日数が長くなっています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 14 2 15
大腸癌 33 2 9
乳癌 20 3 2 19
肺癌 2 9
肝癌 2 6

 ※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

定義

5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者数を初発のUICC病期分類別、および再発にわけて集計しています。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発腫瘍の拡がり)、N(所属リンパ節転移の有無と拡がり)、M(遠隔転移の有無)を評価し、それを指標にがんの進行度と拡がりの程度を、一度に表わすことが出来るように作られたものがStage分類です。
Stage分類は、がんの進行状態を示すものであり、0期からⅣ期の5つに分類されます。0期に近いほど、がんが小さくとどまっている状態であり、Ⅳ期に近いほどがんが広がっている状態となります。

解説

初発患者は、乳がんが最も多く、次いで胃がん、肺がん、大腸がん、肝がんの順となっています。乳がん初発患者の半数は二次検診患者であり、当院で手術施行後、化学療法による治療や内服薬治療にうつるケースが多いです。再発患者は、大腸がんが最も多くなっています。
当院では化学療法、緩和医療やターミナルケアを行っており、医師を始め、緩和ケア認定看護師、病棟看護師など多職種で患者様とご家族に寄り添ったケアの提供を目指しています。患者様やご家族がその人らしく生活しながら治療が継続できるよう支援しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 16 346.00 84.81
重症
超重症
不明

 

定義

入院のきっかけとなった傷病名および入院中の最も主要な傷病名が「成人市中肺炎」にあたる、重症度別患者数、平均在院日数、平均年齢です。(誤嚥性肺炎は除外しています。)
重症度分類はA-DROPスコアを用い、軽度~超重症の4段階で表記しています。重症度分類の各因子が一つでも不明な場合は「不明」と分類しています。

肺炎の重症度分類(A-DROP)
  1. 男性70歳以上、女性75歳以上
  2. BUN(尿素窒素) 21mg/dL以上、または脱水あり
  3. SpO2(酸素飽和度) 90%以下
    (PaO2〈動脈血酸素分圧〉 60Torr以下)
  4. 意識障害あり
  5. 血圧(収縮期)90mmHg以下

※5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点。

軽 症:0点の場合。
中等症:1~2点の場合。
重 症:3点の場合。
超重症:4~5点の場合。
ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。
不 明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合。

解説

成人市中肺炎の罹患者のほとんどは高齢者です。重症度で見ると患者数が最も多いのは重症度1~2点(中等症)となっています。主に抗菌薬による治療、必要に応じて酸素投与等を行います。
中等度患者の内1件は、長期療養病棟の入院患者であるため平均在院日数が長くなっています。長期療養病棟患者を除いた平均在院日数は、46.07日です。

脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内
その他

 

定義

入院中の最も主要な傷病名が脳梗塞であったものを対象に患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しました。

患者数が10未満のため公表していません。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0461 骨折観血的手術(大腿)等 37 1.73 30.35 21.62% 87.27
K0462 骨折観血的手術(前腕)等 17 1.88 31.76 5.88% 76.24
K0811 人工骨頭挿入術(股) 15 2.13 23.53 20.00% 87.80
K0732 関節内骨折観血的手術(手)等 12 0.92 14.83 0.00% 75.00
定義

各診療科別に患者数の多かった手術名称について、患者数、平均術前日数、平均術後日数(術前・術後とも手術日は含まない)、転院率、平均年齢、患者用パスを掲載しています。ただし、軽微とされる手術(創傷処理、皮膚切開、非観血的整復術等)は除外しています。
 
※Kコード別の患者数上位5位までが全て10件未満の診療科は、その診療科の表の掲載自体ができないルールのため、内科、外科は公表することができません。

解説

外傷に対して行う手術が上位を占めており、「骨折観血的手術」は骨折している部位を切開し骨を正常な位置に戻した後、ワイヤーやプレート、ネジなどで固定する手術です。
「人工骨頭挿入術(股)」は大腿骨の骨頭を人工のものに置き換えるという手術です。
また、当院には地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟があり、手術後、必要に応じてリハビリテーションや在宅復帰の準備、療養を目的にこれらの病棟に移って、入院を継続する場合もあります。
一部、転院率が高くなっていますが、術後に長期療養が可能な病院への転院が必要となったことや、他院入院中の患者様が手術のため当院へ転院し、状態が落ち着いたら再転院(元々入院していた病院へ再度転院すること)されたことが要因と考えられます。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる
定義

入院のきっかけとなった傷病名および入院中の最も主要な傷病名が「播種性血管内凝固」、「敗血症」、「その他の真菌症」、「手術・術後の合併症」について患者数をカウントし、全患者に対する発症率を算出しています。入院のきっかけとなった傷病名と入院中の最も主要な傷病名が同一か否かで集計をしています。

  • 播種性血管内凝固:感染症などによって起こる、全身性の重症な病態です。
  • 敗血症:感染症によって起こる、全身性炎症反応の重症な病態です。
  • 真菌症:真菌(カンジダ、アスペルギルスなど)による感染症です。
  • 手術・処置などの合併症 :手術や処置などにより一定割合で発生してしまう病態です。術後出血や創部感染などが挙げられます。

症例数が10未満のため公表していません。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
120 89 74.17%

周術期の肺血栓塞栓症の予防行為の実施は、発生率を下げることにつながります。肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術とは、当院では主に「骨折観血的手術(大腿)」「人工骨頭挿入術(股)」「骨折観血的手術(下腿)」「観血的整復固定術(インプラント周囲骨折に対するもの)(大腿)」等に該当します。
当院における、肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者様の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率は、約74%でした。

血液培養2セット実施率

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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
65 50 76.92%

広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことが、望ましいとされています。 また、血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
当院の血液培養2セットの実施率は、約77%でした。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

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広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
29 26 89.66%

近年、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。
不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、各医療機 関において抗菌薬適正使用支援チームを組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。 抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
当院の広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率は、約90%でした。

転倒・転落発生率

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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
62932 50 0.79%

入院中の患者様の転倒やベッドからの転落は少なくありません。原因としては、 入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなどさまざまなものがあります。
転倒・転落の指標としては、転倒・転落によって患者様に傷害が発生した率と、患者様への傷害に至らなかった転倒・転落事例の発生率との両者を指標とすることに意味があります。
転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。こうした事例分析から導かれた予防策を実施して 転倒・転落発生リスクを低減していく取り組みが、転倒による傷害予防につながります。
当院の転倒・転落発生率は、約0.80%でした。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
62932 3 0.05%

患者様が転倒・転落に至るのは、入院そのものがもたらす環境の変化や疾病・治療・手術の影響によるものなど、原因はさまざまです。インシデント影響度分類レベル3b以上とは損傷レベルの高いもの(濃厚な治療や処置)が必要となった場合)を指します。この指標は、病院として転倒・転落予防の取り組みを効果的に行えているかどうかを表す指標になります。
当院の転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率は、
0.05%でした

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

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全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
168 123 73.21%

現在、細菌感染を起こしていないが、手術後の感染をできるだけ防ぐために、抗生物質をあらかじめ投与することを予防的抗菌薬投与といいます。手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することにより、手術後の感染を抑えることが期待されています。
当院の手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率は、約73%でした。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

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退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
45466 8 1.76%

褥瘡は、看護ケアの質評価の重要な指標の1つとなっています。褥瘡は患者様の QOLの低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治癒が長期に及ぶことによって、結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります。
本指標の定義は、目の前の患者様が褥瘡発生する確率を見ているものであり、日々のケアの質に関わるものです。
当院のd2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率は、約1.8%でした。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

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65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
548 512 93.43%

早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで、在院日数の短縮、予後改善につながります。
当院の65歳以上の患者様の入院早期の栄養アセスメント実施割合は、約93%でした。

身体的拘束の実施率

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退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
62932 59 0.09%

身体的拘束は、制限の程度が強く、また、二次的な身体的障害を生ぜしめる可能性もあるため、代替方法が見出されるまでの間のやむを得ない処置として行われる行動の制限であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならないものとされています。施設や医療機関などで、患者様を「治療の妨げになる行動がある」、あるいは「事故の危険性がある」という理由で、安易にひもや抑制帯、ミトンなどの道具を使用して、患者様をベッドや車椅子に縛る等の身体的拘束は慎むべきものです。
当院の身体的拘束の実施率は、0.09%でした。

更新履歴

2025/9/30 令和6年度 病院指標ページ公開

※患者数が10未満の項目については公表していません。