2020.04.01
リハビリ通信
オーラルフレイルについて
1.フレイル(虚弱)とは?
加齢に伴い、心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した状態をいいます。健康な状態と要介護状態の中間の時期で、そのままにしておくと要介護状態になる可能性が高いですが、適切な対応を行うことで低下した機能を戻すこともできる重要で時期だとされています。この心身の活力が低下する状態は、口の機能が衰えること(オーラルフレイル)から始まります。
2.オーラルフレイル(口の虚弱)とは?
加齢に伴って生じる口のささいな衰えによって食べる力が低下し、心身機能のあらゆる低下にまでつながる一連の過程を言います。
3. オーラルフレイルの症状の例
むせる・のどに引っかかる |
食欲がない |
滑舌が悪い |
口が乾く 口臭が気になる |
自分の歯が少ない 硬い物が食べにくい |
4.オーラルフレイルのセルフチェック
質問事項 | はい | いいえ |
---|---|---|
□半年前と比べて、硬い物が食べにくくなった | 2 | |
□お茶や汁物でむせることがある | 2 | |
□入歯を入れている | 2 | |
□口の渇きが気になる | 1 | |
□半年前と比べて、外出が少なくなった | 1 | |
□さきいか・たくわんくらいの硬さの食べ物を噛むことができる | 1 | |
□1日2回以上、歯を磨く | 1 | |
□1年に1回以上、歯医者に行く | 1 |
合計得点 0~2点:オーラルフレイルの危険性は低い
3点 :オーラルフレイルの危険性あり
4点以上:オーラルフレイルの危険性が高い
3点 :オーラルフレイルの危険性あり
4点以上:オーラルフレイルの危険性が高い
出典:東京大学高齢社会総合研究機構 田中友規、飯島勝矢
5.オーラルフレイルの予防法
●健康長寿のための3つの柱
●口の運動
【口の体操】
【開口運動】
<方法>
口を大きく開けて
10秒キープを5回実施する。 ◆1日2セット(朝・夕) ※顎関節症や顎関節脱臼のある方は控えたほうがよい。 |
頭ではわかっていても全部を意識して生活することはなかなか難しいことだと思います。食事、口の掃除、運動など何か一つでも出来そうなことがあれば、始めてみませんか。