放射線技術科での検査
一般撮影
一般に「レントゲン」と呼ばれる検査で、体を透過したX線をイメージングプレート(輝尽性蛍光体:X線エネルギーを一旦物質内にため込む性質の蛍光体)、平面検出器、フィルムなどで受け、専用装置で処理をして画像を得ます。当院ではイメージングプレートを使用するCR(Computed Radiography)で撮影をおこなっています。
一般撮影室
特殊撮影室
X線CT
X線を体の周囲からあて、得られたデータをコンピュータ処理して断層(輪切り)像を写す検査です。当院の装置はマルチスライスCT(X線検出器が64列)です。造影剤と呼ばれるお薬を注射しながら検査する場合もあります。
日立メディコ SCENARIA
MR
磁力と電波によって色々な方向からの断層像を写す検査です。また血管や膵胆管を写すこともできます。当院の装置がもつ磁場強度は1.5テスラ(15000ガウス)です。造影剤と呼ばれるお薬を注射しながら検査する場合もあります。
Philips社製 Ingenia1.5T
透視撮影
X線で体を透かして見ながら色々な手技をおこないます。一般的には「胃透視(上部消化管透視)」が有名ですがそのほかおなかの検査では大腸造影検査(注腸検査)や内視鏡を併用しておこなう膵胆管検査・治療(経内視鏡的膵胆管造影や胆管ステント留置など)などをおこないます。また整形外科領域では脊髄腔や関節腔の造影検査(ミエログラフィ・アルトログラフィ)などをおこないます。
日立メディコ VERSIFLEX
血管造影
血管内にカテーテルと呼ばれる管を入れ、X線で体を透かして見ながら色々な手技をおこないます。血管の走行や内部の状態がわかるよう造影剤と呼ばれる写真に写るお薬を入れ、画像で確認しながらカテーテルを目的の部分まで進めて治療薬の投与や血管を詰める手技をおこないます。
ここで撮影する画像は、造影前後の画像からコンピュータで処理を施して血管だけの像を得ています。このような写真をDSA(デジタルサブトラクションアンギオグラフィ)といいます。
Philips社製 Allura Xper FD20
乳房撮影
乳房は他の部位と比べて均一な組織で、動きやすいためX線撮影しづらい部位です。そのため乳房独自の撮影装置と撮影技術が求められます。当科では乳房専用撮影装置を用い、マンモグラフィ精度管理中央委員会認定技師が撮影をおこないます。
実際の検査は装置に乳房を挟み圧迫しながら撮影します。詳しくは「マンモグラフィを受けられる方へ」をお読み下さい。
日立LORAD M-Ⅳ
骨塩定量測定(DEXA法)
加齢や食生活などの原因でおこる骨粗鬆症の診断に用いられる検査で、骨に2種類のX線を当てて測定します。当院では非利き手側の手首(橈骨尺骨遠位)で測定します。測定時間は約1分30秒です。
東洋メディック DTX-200