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2008.07.01 栄養ニュース

栄養ニュース26号「夏の食中毒対策」

夏の食中毒

気温や湿度が高くなる夏場は食中毒が発生しやすくなり、特に体力の落ちている高齢者は重篤な状態になりやすいため注意が必要です。今回は安全な食生活を送る為にも、食中毒予防の基本について特集します。
 

食中毒の3カ条


食中毒を防ぐには食中毒菌を「付けない・増やさない・殺菌する」が3大原則です。そのために、まず習慣にしてほしいのが次の3つになります。
 

①手をしっかり洗う
手から食品に細菌が感染しないよう、調理前、食事前、トイレの後などには石鹸で十分に手を洗いしましょう。
 

②食品をよく洗う
生のまま食べる野菜や果物、魚介類などは流水でしっかり洗って調理しましょう。
 

③十分に加熱する
加熱することで、ほとんどの食中毒菌を殺すことができます。
加熱の必要がある食品は必ず中心まで十分に加熱し、調理後はできるだけ早く食べるようにしましょう。
 

また、調理を一時中断する場合や、調理後すぐに食べられない場合は、細菌の付着・増殖を避けるため、食品は冷蔵庫で保管しましょう。スープなどを再加熱する場合も、温める程度ではなく、十分に火を通しましょう。
 

調理器具のお手入れのポイント


◎調理に使用した器具は、使い終わったらすぐによく洗いましょう。洗った後、熱湯をかけると消毒効果があります。また定期的に漂白剤などによる殺菌も行うとよいでしょう。
◎水気があると細菌は増殖しやすいため、洗った後は十分に乾燥させましょう。
◎包丁やまな板は、肉・魚介類用、野菜用に別々に揃えて使い分けるとより安全です。


 

最近の増殖を抑える効果のある食材


【酢】  【梅干】  【生姜】  【しその葉】

上記の食材は、食欲増進効果があり夏バテ予防としてお勧めですが、抗菌・防腐効果などもあります。
これからの暑い季節に献立に加えてみてもよいでしょう。
 

夏場の多い食中毒菌は?


<腸炎ビブリオ>
海水に住む細菌。水温15度以上で増えるため、夏場は魚介類、特に生で食べる刺身や寿司などが原因食品となり食中毒症状を起こします

真水や加熱に弱いので、真水でしっかり洗い、十分に加熱すれば細菌は死滅します。また、汚染した手指・調理器具からの感染を防ぐため、調理前後の十分な手洗いと調理器具の洗浄も大切です。
 

※食中毒に十分注意しても、もし腹痛や下痢、吐き気など食中毒症状があればすぐにかかりつけ医に相談しましょう。

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