くにさき苑リハビリテーション科からのお知らせ
当苑では、認知症に対するケアの向上を目標とし、少しでも自立支援に繋がるよう取り組んでいます。
認知症は中核症状と周辺症状(BPSD)に分けられます。
周辺症状:中核症状により精神状態が崩れた状態。(強い不安や混乱、自尊心の低下)
周囲の環境や人など、様々な要因が絡み合うことで起こる行動や心理症状。
当苑では、入所中の関りのなかで、この周辺症状が少しでも改善することを目標の1つとしています。
💡実績を可視化するために以下の評価方法を用いています。
①中核症状⇒本人に質問する方法(MMSE)
②周辺症状⇒行動を観察して評価する方法(DBD-13、VI)
今回は②周辺症状の評価方法について説明します。
1.DBDスケール:認知症行動障害尺度
(Dementia Behavior Disturbance Scale)
ディメンチア ビヘイバー ディスターバンス スケール
認知症による周辺症状(行動障害)を客観的に検査できる評価法です。
28項目の検査内容がありますが、当苑では短縮版のDBD-13を用いています。
・13項目を評価
・52点満点
・各項目は5段階評価
・1点でも得点があれば異常行動があると考えられる
2.VI:意欲の指標
(Vitality index) ヴァイタリティ インデックス
高齢者のリハビリテーションや介護場面での意欲を客観的に検査する評価法です。
・5つの項目(起床・意思疎通・食事・排泄・活動)を評価
・各項目0~2点の3段階評価
・10点満点
・得点が高いほど生活意欲が高い