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2010.12.01 栄養ニュース

栄養ニュース35号「制限がある方の鍋物のとり方」

すきやきやおでんなど温か~い鍋物が恋しい季節になりました。ひとつの鍋を和気あいあいとつつくのも楽しいものです。しかし、鍋物には塩分が多くなってしまうものもあり、高血圧や心臓病のある方や、腎機能が悪くたんぱく質や塩分の制限がある方には注意が必要です。又糖尿病などエネルギー制限の場合も油断できません。
今回は、塩分やたんぱく質制限、エネルギー制限のある方の鍋物のとり方の工夫について特集します。
 

鍋物の種類と塩分


高血圧などの減塩の必要な人は1食2g程度を目安に!

寄せ鍋、すき焼き、水炊き、ちゃんこ鍋、ふぐちり、しゃぶしゃぶ、おでんなどいろいろあります。だしの味も味噌仕立て、しょうゆ味、塩味、鶏がら味、コンソメ味と家庭によってさまざまです。市販のだしやスープを使うものは塩分が多いので汁はあまり飲まれないほうがよいでしょう。
やはり、手作りのだしがよいですね。手作りのだしの場合は、うま味(かつお節、出し昆布、干し椎茸など)、酸味(レモン、柚子など)、香辛料(カレー粉、唐辛子、山椒など)、香味野菜(ねぎ、にんにく、しょうがなど)などをうまく利用することで薄味でもおいしくできます。
 

調味料に含まれる塩分


 

塩分に注意が必要な食材

塩分は主に調味料や加工食品からとりますので、これらの利用を控えることが減塩対策の重要なポイントです。

 

エネルギー・たんぱく制限を考えた鍋物のとり方の工夫



最初に野菜、きのこをとると空腹感が満たされて食べ過ぎを防ぐことができます。そのあと魚介類、肉、豆、腐などのたんぱく質系の食品をとるとよいでしょう。
エネルギー80kcalの目安量の例は次のとおりです。

たら 100g
えび 80g
ほたて 120g
ぶり 30g
たこ 80g
木綿豆腐 100g
牛肉(もも) 40g
豚肉(もも 60g
鶏(もも)皮なし 60g
50g

指示された量を元にとり方を考えましょう。
 

仕上げにうどんや雑炊にすることがある場合は、指示量のごはん、めんの量にしましょう。
また、それらがつゆを吸い込んで一緒にとってしまいますので、なおさら塩分を控えた鍋物がよいですね。
 

塩分、エネルギーを控えた 鶏つくね鍋

材料 2人分

鶏肉ささみ…………….2本
ほうれん草…………….100g
かたくり粉…………….20g
木綿豆腐………………..1/2丁
しょうが、にんにく..少々
塩…………………………..1g
キャベツ…………………100g
人参……………………….50g
だし昆布…………………1枚
その他野菜なんでも(つけダレ)ポン酢しょうゆ(好みで)

 

1.ささみは筋をとり、適当な大きさにしてさっとゆでたほうれん草と一緒にフードカッターで細かくし、みじん切りのしょうが、にんにく、かたくり粉を加え混ぜる。キャベツはざく切り、人参は短冊切り、その他の野菜、豆腐も食べやすい大きさに切る。
2.鍋に昆布と水を入れ沸騰させた中に鶏つくねを入れ、その他の野菜も入れて、煮えたら、ポン酢しょうゆでいただく。

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