2010.01.01
栄養ニュース
栄養ニュース32号「疲れた胃腸にやさしいメニュー」
疲れた胃腸にやさしいメニュー
年末・年始は生活全体が乱れやすい時期・・・そして食事もついつい食べ過ぎたり時間が不規則になりがちです。そしてこの時期、腸感冒(ロタウイルス、ノロウイルスなどのウイルス性胃腸炎)も流行する時期で胃腸はダメージを受けやすいともいえます。重い嘔吐や下痢症状がなければ、まずは水分補給から始めて食事のとり方に注意し、安静にしていれば自然に回復しますが、長引くと体力が消耗し体重が減少することがあります。今回は、嘔吐・下痢時の食事のとり方を紹介します。
食事のとり方のポイント!
■状態を見ながら水分補給する。少量ずつ回数を多く!
温かい汁物やお茶などがよいでしょう。スープの上澄みやスポーツドリンク、野菜ジュ-スなどは不足しやすいミネラルや、ビタミンも一緒に補給することができます。
■嘔吐がおさまれば消化の良いものから始める。
はじめは消化が良く、食べやすいものを中心に、こまめに食事をとるようにしましょう。
下痢のときに食べられる消化吸収のよいもの
おかゆ、食パン、うどん(やわらかく煮る)、くず湯、ささみ白身魚、りんご、やわらかく煮た野菜(ほうれん草、大根、かぶ、人参など)、乳酸菌飲料 など
症状が和らいできたら、体力を回復するためにも、栄養バランスよく食事をとることが大切です。蒸す・煮る・ゆでる・焼くなどの調理方法でやわらかく、油を多く使用しないことが、胃腸への負担を軽くするポイントです。
腸の負担となる食品は避ける
消化が良く、腸への刺激が少ないものを選びましょう!
避けたい食品
■食物繊維の多いもの
繊維の多い野菜・果物、海藻、きのこ、こんにゃくなど
■刺激の強いもの
辛い食べ物、コーヒー、アルコール飲料、炭酸飲料など
■ガスを発生するもの
豆、いも類、かぼちゃ、栗などガスが腸へ刺激を与える
■冷たいもの
冷たい食べ物、飲み物は下痢を助長する。
温かいものや、よく噛んで体温に近づけるようにゆっくり食べるとよい。
繊維の多い野菜・果物、海藻、きのこ、こんにゃくなど
■刺激の強いもの
辛い食べ物、コーヒー、アルコール飲料、炭酸飲料など
■ガスを発生するもの
豆、いも類、かぼちゃ、栗などガスが腸へ刺激を与える
■冷たいもの
冷たい食べ物、飲み物は下痢を助長する。
温かいものや、よく噛んで体温に近づけるようにゆっくり食べるとよい。
にんじんスープ
- にんじん…500g
- 塩…………..小さじ1
- 水…………..1リットル
にんじんを小さくきざみ、鍋に水、塩を加えて軟らかく煮る。にんじんが柔らかくつぶれるくらいに煮込んだら裏ごしする。蒸発した水分を加えて再び温める。
※ 水分補給がわりに飲める時にすすめるとよい
※ 水分補給がわりに飲める時にすすめるとよい
あったか洋風粥(材料 2人分)
- ごはん茶碗…2杯
- コンソメ…….1個
- 水………………カップ3
- 鶏ささみ…….50g
- ほうれん草…20g
- 粉チーズ…….大さじ2
1.ささみはそぎ切り、ほうれん草は小さめに切り、ゆでる。
2.鍋にコンソメと水を入れ沸騰したらごはんとささみを入れて弱火で煮込み、やわらかくなったらほうれん草を入れる。
3.チーズを入れて混ぜ、火を止めて鍋に蓋をして蒸す。
煮込み卵とじうどん(材料 2人分)
- うどん……………………….2玉
- 人参・ホウレン草・大根など..80g
- 卵……………………………..2個
- だし汁………………………カップ3
- 塩……………………………..小さじ1/2
- しょうゆ……………………大さじ1
- みりん・砂糖……………..大さじ1
- しょうゆ…………………….小さじ1
1.野菜は食べやすい大きさに切り、鍋にだし汁と煮えにくい野菜から入れ、うどんを入れてやわらかく煮る。
2.調味料で味を調え、仕上げに溶きほぐした卵を回し入れる。