栄養ニュース23号「食べやすい介護食の作り方③」
最近では市販の介護食品がたくさん販売されています。上手に毎日の介護食作りの取り入れると調理される方の負担を減らすことができます。
高齢者の噛む力や飲み込む力に合せて食事形態が選択できるように、日本介護食品協議会が「ユニバーサルデザインフード」という介護食の区分を発表しています。市販の介護食品にもパッケージにマークや区分が表示されているものもありますので購入時の参考にしてみましょう。
ユニバーサルデザインフードの介護食区分
食品の硬さや粘度に応じて4段階に区分されています。その他、トロミ調整食品もあります。
区分 | 区分1 容易に噛める |
区分2 歯ぐきでつぶせる |
区分3 舌でつぶせる |
区分4 噛まなくてよい |
トロミ調整食品 |
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噛む力の目安 | 硬いものや大きいものはやや食べづらい | 硬いものや大きいものは食べづらい | 細かくまたは軟らかければ食べられる | 固形物は小さくても食べづらい | 飲み物や食べ物にトロミを付けて飲み込み易くするためのものです。(ゼリー状にするタイプもあります。) |
飲み込む力の目安 | 普通に飲み込める | ものによっては飲み込みづらいことがある | 水やお茶が飲み込みづらいことがある | 水やお茶が飲み込みづらい |
市販の介護食品には、軟らかく調理された食品から、裏ごししてある食材やテリーヌタイプのものまで多種多様にあります。少し温めればそのままでも食べられるものばかりですが、ひと手間加えて、野菜などと一緒に調理すれば、彩りや栄養バランスがぐっとよくなります。
市販のお粥にひと手間加えて バランスのよい栄養メニューに早変わり
ツナ入りかき玉がゆ(2人分)
- お粥(市販)2袋
- 玉ねぎ…….1/4個
- ツナ缶詰…30g
- 卵…………..1個
- ねぎ……….10g
- だし汁……100ml
- 塩小さじ…1/4
- しょうゆ…小さじ1
作り方
1.玉ねぎはみじん切りにします。ツナは油を切っておきます。
卵は割りほぐしておきます。ねぎは小口切りにしておきます。
2.だし汁を温め、玉ねぎ、ツナを加え※を加えて調味し、ねぎを加えます。
3.煮立ったら卵を回し入れ、半熟で火を止めます。
4.温めたお粥の上に③をかけて出来上がりです。
介護食品は薬局・ドラックストアなどで購入できます。
通信販売用の介護食品のカタログもありますので、ご希望の方は栄養管理室にご相談ください。