医師会病院

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2011.04.04 リハビリ通信

“着替える”と言う事について

着替えると言う事

 着替え(更衣)は私たちが日常当たり前の様に行っている事です。
単に衣服が汚れたから着替えるというだけでなく、朝起きたら服を着替え、職場では制服に着替え、寝る時はパジャマに着替え、出かける時はちょっとおしゃれをして・・・というように。
 

しかし…

 病気にかかった時、病院に入院している時はどうでしょうか? 一日中パジャマや病衣を着ている事も多いですね。2、3日の風邪ぐらいならば良いですが、それが数ヶ月、数年となったら・・・。
体調を崩したり、(着替えを制限してしまうような)障害を負ったりした時、あるいは病院に入院、施設に入所したり、自宅で介護生活となったりした時、着替えるという行為がおろそかになってしまう事も多いように思います。
 

ですが…

 “着替える”と言う事は単に「衣服が汚れたから変える」というだけではなく気分を変える、生活にメリハリをつける、社会的な役割や価値観など多くの意味合いを持っています。
また当然、着替えにはしっかり座ったり、立ち上がったり、足や手はもちろん全身の動作が必要とされます。
寝たきり防止の第一歩ともなりえるのではないでしょうか。
 当院の回復期リハビリテーション病棟では入院患者様にできるだけ私服を持っていていただき、着替えていただく様にしています。また一般病棟入院中の方でも可能な方には私服に着替えていただく様にお願いする事もあります。
例え病気、障害を負っても“着替える”という事は大切な事なのです。
 

※着替えの方法や介助の方法はその方によって様々で一概には言えません。
 ご質問等ありましたら作業療法士までお問い合わせ下さい。
 

更衣が制限された時に使う工夫の一例 ~ボタン留めが難しい時~


①ボタン留めが難しい時、ボタンの裏側にマジックテープを着けた例
 


②ボタンエイドと呼ばれる自助具。ボタン留めを容易にしてくれます。
 


先がこのような形をしており、ボタン穴から、ボタンを引っ掛けてボタンを通す事が出来ます。
 

 

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