医師会病院

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2024.02.01 リハビリ通信

ストレッチについて

 冬の時期になると寒さの影響で身体の動きにくさが気になってくると思います。また年末年始に体重の増加があり運動を始めようと思われている方もいるかと思います。いきなり運動を始める前にストレッチから始めてみませんか?そこで今回は私が実際に行っているストレッチを紹介したいと思います。
 

まずストレッチの効果を説明します。
①柔軟性の向上
 筋肉の柔軟性が向上し関節の可動範囲が広がります。運動前に実施するとパフォーマンスの向上が期待できます。
②疼痛予防
 筋肉が硬くなった状態を改善し、血行がよくなり筋肉自体が温まることで痛みを予防することができます。腰痛や肩こり・関節痛などを予防できることが可能です。
③疲労回復
 運動後、筋肉内に疲労物質が溜まります。その疲労物質を排出する効果が期待できます。
 

それでは私が普段行っているストレッチを3つ紹介します。
 

①お尻のストレッチです。


片脚を組み、その体勢で上体を前方に倒します。腰を曲げるよりは骨盤を前に倒すイメージで行います。
組んだ側のお尻が伸びるような感じが出てきます。

 

②開脚ストレッチです。


両脚を開きます。脚を開くと膝が曲がる方もいると思います。そういう方は膝が伸ばしたまま開けるところまでで大丈夫です。その体勢で上体を前方に倒します。これも骨盤を前に倒すイメージで行います。太ももの裏~内側に伸びるような感じが出てきます。

 

③太もも前ストレッチです。


両脚を前後に開きます。この体勢はバランスがとりにくい方もいると思います。支えになるものを使用してください。また腰の痛みを感じる方もいると思います。その場合は前後に開く幅を縮めてみてください。この体勢で上体は前に倒れないように前側の脚に体重をかけるようにすると後ろ側の太ももの前が伸びるような感じが出てきます。

 

ストレッチを行なう際の注意点として
①息を止めない
 ゆったり呼吸ができる負荷で行いましょう。
②20秒程度はストレッチの体勢を維持する
 徐々に筋肉が伸びてくるので短い時間だと効果が期待できません。
 また反動をつけないようにしましょう。反動をつけると筋肉が硬くなってしまうことがあります。
 

身体の軟らかさはすぐに現れにくいと思われますが継続すると身体の動きの違いを実感できるようになってきます。これから運動を始める方が痛みを抱えず、長く運動を継続できるような手助けになればと思います。

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