医師会病院

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2017.04.01 リハビリ通信

訪問リハビリテーションを知っていますか?

訪問リハビリテーション(以下、訪問リハビリ)とは

 訪問リハビリとは、ご自宅に理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が直接訪問し、ご本人・ご家族と一緒により充実した在宅生活が送れるよう、日常生活の向上や日中の過ごし方、外出に向けた取り組みなどを目指し実施しています。
益田市にお住まいの介護保険で要支援・要介護の認定を受けておられる方が対象となります。
 

 当院では、平成16年から訪問リハビリを開始し、開始当初は作業療法士1名のスタッフで行っていました。徐々にではありますがスタッフ数も増加し、平成29年4月からは理学療法士3名、作業療法士1名、言語聴覚士1名の5名体制で取り組んでいるところです。
今回、実際にご利用されている訪問リハビリの様子を踏まえて、当事業所の取り組みを知っていただき、必要な方にご利用していただきたいと思っています。
 

訪問リハビリの様子

 利用者:A様 脳梗塞で左片麻痺のある方です。
 目 標:神社に初詣に行きたい!!

 

 病気になるまでは、毎年行っていた近所の神社に奥様の介助で歩いていきたいとの希望が聞かれ、目標に設定しました。
訪問リハビリの内容としては、目標である神社を目指して、介助者となる奥様と一緒に歩いています。道のりの環境確認や休憩できるポイントの確認を行っています。
休憩ポイントでは、座る動作、立つ動作を実際に奥様の介助にて行っていただき、介助方法の確認や助言を行っています。どこでも座れる場所はなく、たとえ座った所でも立てなくなってしまって困ります。実際の場所で行ってもらうことが重要です。
 

 現在、訪問リハビリの際には神社まで行くことができていますが、A様・奥様の2人では自信がないと言われています。
自信をつけるために、体力をつけることとして、日頃は自宅周囲の散歩を続けられています。また、訪問リハビリでは繰り返し神社を目指して歩いているところです。
そして今後は、さらにグラントワや運動公園などにタクシーに乗って出かけることも案に挙がっています。A様の生活がより拡大しています。
 
石段で休憩しているところ
 

修了について

 目標が達成できれば、訪問リハビリは卒業です。
卒業後も新たな目標ができた場合や、できていた事ができなくなった際には、再び依頼をいただくと、訪問リハビリを行う事ができます。その際には、担当のケアマネージャーにご相談いただければと思います。
 

 できる事を継続して行うことが、リハビリではないでしょうか。
リハビリを行うことが「生きがい」ではなく、「生きがい」を行うためにリハビリを行う事ができればと思います。訪問リハビリスタッフ一同、そのお手伝いがしたいと考えています。

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