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2004.10.30 栄養ニュース

栄養ニュース11号「減塩のポイント」

減塩のポイント


日本人の平均寿命は、女性85.3歳、男性78.4歳でそれぞれ過去最高齢を更新しました。高血圧は高齢者ほど罹患率が高く、加齢自体が、脳や心臓の血管の病気に対する危険率を上げてしまいます。かかりつけの先生から減塩するようにいわれている方も多いでしょう。
しかし、薄味にして、食欲をなくしてしまってはいけません。今回は、効果的でおいしく食べられる減塩の方法について紹介します。
 

なぜ、減塩するのか


食塩に含まれるナトリウムは水をひきつけやすく塩分を多く取ると体内の血液量が増加します。また、血管の収縮性を高めて血管抵抗を大きくしますので二重に血圧を上げてしまいます。高血圧の人が1日にとってよい塩分量は7g以下といわれています。
 

味付や調味料に工夫して



1.ひとつの献立の中で塩味に濃淡をつける
 例えば、大根煮しめなどの甘辛い味付けのものの付け合せには酢の物、炒め物など薄味でも食べやすいものを持ってくる。
2.味は表面につける。
 照り焼き、煮物などは仕上げに味をからめる。
3.だしやうまみの出る素材を使う
 昆布、しいたけ、干しえび、貝、カニ、煮干などを使う。
4.酸味や香りを補う
 酢の物、和え物、ソースなどに酢やポン酢、今の季節ならすだちやゆずなど、また、だいだいレモンなどを利用する。
5.味にアクセントをつける。
 香辛料(わさび、からし、こしょうなど)を少量添えたり、香味野菜(青しそ、三つ葉、みょうがなど)、種実類(ごまペースト、ピーナッツバターなど)薬味(ねぎ、しょうが、ゆずなど)を利用する。
6.油のコク、焼き目の香ばしさをプラスする。
 その他カリウムやカルシウムは塩分を排泄する働きがありこれらを含む野菜や海藻類、果物、きのこ類などは、たっぷりとりましょう。
 
食事の摂取量が減っているときは無理にうす味にせず、食欲の出るような工夫が大事です
 


☆★心臓病・腎臓病などで水分やカリウムなどの制限がある場合はその指示に従いましょう★☆
 

塩分控えめ <割じょうゆ>

割合
しょうゆ….2
だし…………1
酒 ……………1
 

作り方


1.昆布とかつおぶしで濃いめのだしをとる。
2.しょうゆ、だし、酒をいれ一煮立ちさせる。
 

冷蔵で1~2週間保存可能
割じょうゆは、小さじ1で塩分は0.4g。しょうゆなら小さじ1で塩分0.9g。

 

こんな1品はいかが?

きのこの下ろし和え(2人分)

きのこ……….80g
大根おろし…80g
三つ葉……….6g
ゆず(果汁)…大さじ1
しょうゆ……小さじ1

 

作り方


1.きのこ、三つ葉は食べやすい大きさに切ってゆで、すべての材料を合える。
2.好みで柚子の皮の千切りを加えてもよい。
 

塩分0.4g

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