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2005.09.01 栄養ニュース

栄養ニュース14号「夏バテ予防」

夏バテ予防

“夏バテ”とは正式な病名ではありませんが、日本特有の高温多湿の夏の暑さによって起こる体調不良をこう呼びます。だるさ、食欲低下、体重減少、意欲・体力低下など…過去に経験のある方も多いはず・・・予防には、規則正しい生活・睡眠・運動・食事・水分補給・休息などがありますが、食事での予防法をいくつか御紹介します。この夏を乗り切りましょう!!
 

夏バテはなぜ起こる??


1.室内外の温度差
体温調節のため体力を消耗する。または冷房の効いた部屋ばかりにいて汗をかかなくなると交感神経が鈍くなり体温調節機能が働かず自立神経失調症になりやすい。→温度差対策に冷房の調節を。また、上着・ひざ掛けなどをはおる工夫を。
 

2.冷たい物のとりすぎ
アイスやジュースなどの冷たい物(水分)を一度にとりすぎると胃液が薄まったり、胃腸の負担になるため栄養素の吸収能が低下して、食欲がなくなる。
 

3.甘い飲み物のとりすぎ
水分補給のため甘いジュースなどを多くとっていると食欲がわかない。また糖分をエネルギーに変える際に必要なビタミンB1が大量に消費され不足すると、結果的に乳酸などの疲労物質がたまり疲れやすくなる。
 

夏バテを予防・解消する食事とは??


量より質!!
食欲がなくても1日3食は食べることが大切。香辛料(しょうが、わさび、こしょうなど)や香味野菜(しそ、みょうが、ねぎなど)を取り入れると食べやすい。少量ずつでも欠食せず3回取ることが必要な栄養素を補うことにつながります。
 

単品でも工夫し、いろいろな食品をプラスしましょう。
そば、そうめん、冷やし中華だけでは栄養不足。努めて新鮮な野菜や果物、牛乳を取り入れ、ビタミン・ミネラルを補いましょう。
 

疲労回復の栄養”ビタミンB1″を多く含む食品を積極的にとりましょう。
 

食品名 1回量(g) 含有量(mg) 食品名 1回量(g) 含有量(mg)
豚肉(ヒレ) 60 0.6 枝豆(さや付き) 片手1杯(70) 0.09
牛レバー 30 0.07 納豆 1パック(40) 0.05
1切れ(60) 0.16 豆腐 1/4丁(100) 0.07
うなぎ蒲焼き 1/4串(30) 0.23 1個(60) 0.04
1日の推奨量は1.0mg~1.4mgです。
水溶性で熱に弱いため、調理での損失が多いですので、しっかり取りましょう。取りすぎの心配はありません。
さらに・・・
ビタミンB1の吸収を高めるアリシンは玉ねぎ、にんにく、ニラなどに多く含まれています。合わせて取るとよいですね。

 

あっさりとした一品 「揚げ鮭のサラダ」

1.鮭は薄いそぎ切りにし、塩・こしょうをして、小麦粉を薄くつけて、揚げる。
2.しょうゆ・酒各大さじ1、みりん・酢小さじ1をさっと煮立てにんにく・しょうがのみじん切りを小さじ1/2加え、①の鮭を浸す。
3.赤玉ねぎ、トマト、わかめ、青しそなど好みの野菜を盛り合わせ、漬け汁ごと鮭をのせていただく。

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