栄養ニュース10号「水分補給」
水分補給
暑~い夏がやってきました。食欲も低下しがちなこの時期ですが、体の機能を働かせ脱水症状を防ぐためにも水分補給について今一度、考えてみましょう。
1日に1,300~1,500mlの水分補給が大切といわれています。水分補給をおこたると、①元気がなくなる②発熱③吐き気④せん妄、幻覚などもみられることもあり(脱水症)数日のうち死に至る恐れもあります。
水(液体)の働き
体の成分の約60%は水です。私たちは尿や便のほか、
皮膚や肺からも水分を排泄(不感蒸泄)しています。汗をかき、呼吸することで、身体の中に溜まっている熱を体外に捨て、体温をコントロールしています。
なぜ高齢者は水が必要なのか?
1.筋肉が少ない=体内の水分が少ない
主に、筋肉に蓄えられている水分が燃えて体内の水分バランスを調節します。
加齢とともに筋肉量は減っています・・・・
2.腎機能が低い=老廃物を捨てづらい
腎機能が低くなると老廃物をおしっこと一緒に排泄しようとするのにもたくさんの水(尿)が必要。
トイレが近くなると困る、おむつ交換が大変・・などと控えると尿毒症にもなる危険が!
3.のどの渇きを感じにくい
若いころからの習慣であまり水分を取らない人は要注意!
水分の取り方
毎食の食事に大きなゆのみで1杯ずつお茶をとることを意識しましょう。また、10時と15時に牛乳、ジュースなどをコップ1杯は補いましょう。
水分でむせる場合
ゼリー状、とろみ状などで、まとまりを作っての水分補給をおすすめします。プリン、ババロア、ムースなど、また最近ではパウチタイプのゼリー飲料も市販されていますので取り入れても良いでしょう。
冷やしてもおいしいデザートのご紹介
◇黒糖くず湯◇
- 黒砂糖(砂糖)…20g
- 水…………………150cc
- くず粉………….10g
作り方
- 材料をなべに入れ、溶きながら火にかけ練りあげる。
◇お茶ゼリー◇
- お茶…………..300cc
- 粉ゼラチン…5g(1袋)
作り方
- 冷たいお茶に粉ゼラチンをふり入れ、沸騰させないように溶かす。カップに入れて冷やし固める。レモン汁を入れてもさっぱりとしておいしい!!
※水分をとろみ状やゼリー状にするには片栗粉、くず粉、コーンスターチ、寒天、ゼラチンなどのほか、とろみ調整剤(ソフティア、トロメリンなど)が市販されています。ご入用の際は栄養管理室までご相談ください。