栄養ニュース9号「骨折予防」
骨折予防
今回は骨折予防についてです。高齢化社会が進む中、お年寄りの骨粗鬆症による骨折が増加しています。骨粗鬆症とは骨のバランスが崩れ、スカスカになって非常にもろくなった骨の状態を言います。原因としては、カルシウム摂取不足が大きく影響しています。日本人に不足しがちな栄養素であるカルシウムの上手なとり方を紹介します。
カルシウム
お年寄りの一日の必要量は600~800mgといわれています。カルシウムの多く含まれている食品を上手に毎日の食事に取り入れることが大切です。
食品名 (1回使用量) |
Ca量 (mg) |
食品名 (1回使用量) |
Ca量 (mg) |
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丸干しイワシ(1尾) | 110 | 牛乳(200cc) | 220 |
ひじき・乾(10g) | 140 | スキムミルク(20g) | 220 |
ごま(5g) | 60 | チーズ(20g) | 126 |
納豆(50g) | 45 | 豆腐(1/4丁) | 120 |
たんぱく質
たんぱく質は腸からのカルシウムの吸収を高めてくれる働きをします。肉、魚、卵、豆腐、乳製品に多く含まれます。漬物にごはんだけではとても足りません。
ビタミンD
ビタミンDは腸からのカルシウム吸収を助けてくれます。食品では、いわし、さんまなどの青魚や卵黄、干しいたけなどに多く含まれ、また、日に当たることで体内でも作られます。
吸収を妨げるもの
リンや塩分、アルコールのとりすぎはカルシウムの吸収を妨げます。加工食品や、インスタント食品に偏らないようにバランスのよい食事を心がけましょう
牛乳が苦手な人でもおいしく食べられる料理
- きのこスープ(4人分)
- ◇材料◇
- きのこ(エリンギ・まいたけなど)…120g
- 玉ねぎ…………………………………..120g
- バター…………………………………..10g
- 牛乳………………………………………400g
- 水…………………………………………小200g
- コンソメ………………………………..8g
- 塩・こしょう………………………….少々
- パセリ……………………………………少々
作り方
1.きのこは千切りに、玉ねぎ、パセリはみじん切りにしておく。
2.鍋にバターをいれ溶かし、中火できのこ、玉ねぎを炒める。
3.水、コンソメを入れ煮て、最後に牛乳を入れて、塩・こしょうで味を整える。
4.器に盛り付け、パセリを散らす。
※1人分の栄養量
エネルギー: 107kcal
たんぱく質: 4.7g
カルシウム: 118mg
また、適度な運動をして、骨やその周囲の筋肉を強くすることも忘れずに・・。