医師会病院

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2011.03.29 リハビリ通信

日本人はお風呂好き

 われわれ日本人にとってお風呂は欠かせない生活の一部と言ってもよいでしょう。しかし、体が不自由になると「もう、お風呂に入るのは出来ない」とあきらめる事が多いのではないでしょうか。そこで、今回は入浴用具や入り方の工夫等を知っていただき、少しでもお風呂を楽しんでもらおうと思います。
 

どんなことに困っていますか?

  • ・浴室の中が狭く、段がある。
  • ・足腰が弱り、浴槽がまたげない。
  • ・浴槽の中で座ったり立ったりする事が出来ない。
  • ・体を洗う椅子が低く不安定な為、立ち座りが難しい。など多くの言葉を聞きます。

 これらが原因で、本人はお風呂に入るのが億劫になり、介護をする家族にとっても大変な出来事となる わけです。

 

現状

 最近バリアフリーが注目されるようになり、お風呂場をすべて改修される方も増えています。
確かに、段差をなくしたり、手すりを取り付けたり、扉を押し戸から横に開く扉に替えるなど良くなる面がたくさんありますがすべてを改修する前に以下のポイントや入浴用具を知っておかれるのも良いかと思います。
 

理想のお風呂とは?

 家庭用の一般浴槽(狭くて深いタイプ)で充分です!広くて浅い浴槽は、逆につかまるところもなく浮いてしまって危険な場合があります。
 

主な入浴用具

  1. ・シャワー椅子
  2. ・バスボード
  3. ・入浴台
  4. ・簡易式手すり
①シャワー椅子(チェアー)
安定していて滑りにくくなっています。
座面の高さが調節出来る物から、肘掛がある物や無い物と、その人に合わせて選べます。
②バスボード(板)
またいで入れない時は、座って入る方法があります。
バスボード(板)を浴槽に渡し、そこに座って横にいざってから入ることで安全に入れます。
③入浴台
浴槽内が深過ぎる時、あるいは膝や腰が痛く浴槽の下に座ることが出来ない時など、浴槽内に
入浴台を置いてそこに腰掛けることで、湯船につかることが出来ます。
④簡易式手すりなど
取り外しが可能で、必要なとき必要なところに設置できます。

 

最後に

 お風呂の入り方から、入浴用具・家屋改修などの必要性も一人一人違います。
無駄がなく、そしてその人に合った方法を見つけることが大切です。今回掲載したのは、ほんの一部ですが参考にしていただけたらと思います。詳しくは、作業療法士・理学療法士・ケアマネージャーなどにご相談ください。また入浴用具につきましては、お近くの介護用品店でも取り扱いをしています。

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