医師会病院

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2021.12.01 リハビリ通信

よくある姿勢について

① 病院に入院している患者さんの多くはご高齢です。病気や怪我に関わらず、屈んだ姿勢になっていることが多いです。


写真1 屈んだ座位姿勢

写真2 座位姿勢

写真3 屈んだ立位姿勢

写真4 立位姿勢

 

写真1では、頭部は前方に位置し、胸椎、腰椎は丸く屈み、骨盤は後方に傾いています。
写真3では、股関節・膝関節が曲がっています。このような姿勢になりやすいのは、いつも体をつぶそうとする重力の影響や、手作業の多くが身体の前方で行なわれることなど考えられます。胸腰椎の圧迫骨折や腹部の手術など特殊な例もあると思います。
 

② 体の柔軟性が低下している方では、足などの骨折手術後の痛みが長引くとか、歩行能力などの向上に時間がかかるように感じています。そのためリハビリは、姿勢の改善にも着目して実施しています。もともとの偏った姿勢を改善する事で、持っている能力が出しやすくなり運動能力も高まるように感じています。
 

③ 怪我や病気を確実に予防することはできませんが、今の姿勢を少しでも良く保つことはできると思います。固くなりやすいふくらはぎや太もも前の筋肉、胸の筋肉などの柔軟性を保ってみてはいかがでしょうか?
 


写真5 ふくらはぎのストレッチ

 後ろ脚の踵を付けてふくらはぎを伸ばします。
 腰を反らさないように注意します。


写真2 座位姿勢

 椅子に半分座って行っています。
 ここでも腰が反らないように注意します。

写真7 前胸部のストレッチ
 手を後ろで組んで下に引き下げます。
 肩甲骨が内側、下方に引き下がるようにして胸をはります。

 

※上記運動を行うにあたり、心配がある場合は医師の指示を受けましょう。ストレッチの強さは、筋肉が伸びて少し痛い程度に留めましょう。ストレッチ中は息を止めず、3回深呼吸するくらいの長さで、2セット程度行なってみましょう。

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