益田市医師会

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INFOお知らせ

2021.08.30 新型コロナ関連

新型コロナウイルス感染症に関する益田市医師会からのお願い

「あなたの行動がコロナ感染症の収束をもたらします」
 
 2019年11月に中国の武漢市で初めて報告された新型コロナウイルス感染症は、2020年1月に日本でも初めての感染確認がされ、その後8月に益田市民の感染確認がありました。2021年5月にはゴールデンウイーク後の益田市内でのカラオケクラスターの発生があり、石見部の医療機関だけで対応することができなくなり、出雲部にまで感染者の受け入れをお願いせざるを得ない状況になりました。その結果、益田地域のコロナ感染症以外の普通の病気の診療にもかなり影響を受けることになりました。
このような経過から、次の感染拡大期の準備をしていましたが、7月下旬からのオリンピック連休に続くお盆の帰省シーズンになり、再び多くの感染確認がなされ入院病床が再び不足してきました。
 今回は島根県全体での感染者数の増加もあり、7月上旬までは感染者はすべて医療機関に入院しての治療をしておりましたが、8月に入ってからは適切なコロナ感染者に対しての医療を確保するために、宿泊療養施設での管理や自宅療養で回復を待たねばならない状況になりました。
 感染者数は大都市比べると確かに少ないですが、人口比にするとかなりの割合になり、感染拡大している地域とにたような状況になっています。
 

 本年4月から新型コロナワクチン接種も益田市内での医療関係者などの接種が開始され、ワクチンの供給数に合わせた接種が進んでいます。9月に入りますと12歳以上49歳未満の方々も接種可能となります。
 4月以降にワクチン接種が進んだことで、ワクチン接種完了者の感染率の低下、感染しても重症化が防げることが島根県の調査でも明らかになっています。
 コロナワクチン接種に関しては誤った情報が大量に流れており判断に困っておられる方も少なくないようですが、公的機関からの情報を信頼して積極的なワクチン接種をお願いいたします。
 現在12歳未満の子どもにはワクチン接種が実施されていませんが、子どもへの感染経路は大半が親を中心とした大人からの感染ですので、大人がきちんとワクチン接種を受けることが子どもたちを守ることにつながります。
 現在の第5波の状況を検討してみると10代から40・50歳代までの若年層の感染者の割合が多く、重症化している方も見受けられます。後遺症もありますので、様々な感染予防対策を実施してください。特にワクチン接種は重要です。
 

これまでの経験や医学的見地からは
感染拡大防止のためには
 ①不要不急の外出はできるだけ避ける
 ②身体的距離の確保(できるだけ2メートル以上)
 ③マスクの着用(家族や同じ集団だから大丈夫は通用しません)
 ④手洗いと指先までの消毒確実に実施
 ⑤新型コロナウイルスワクチン接種
 

自分の命や健康を守る行動は、あなたにとって大切な人を守るための行動にもなります。できるだけ外出を控えて感染拡大を防ぎましょう。病院や高齢者の施設などで面会禁止などの制限をしているのは感染拡大防止を目的としています。
 
あなたの行動がコロナ感染症の収束をもたらします。
 

公益社団法人益田市医師会 会長 松本祐二

 
 


・発熱などの症状のある方や、感染の不安のある方、知識や情報を得たい方は「しまね新型コロナウイルス感染症健康相談コールセンター」にお電話ください(益田地域の電話は0856-25-7011)
・かかりつけ医などの受診を指示された場合には、必ず受診前に医療機関に電話をして受診の方法を確認してからお出かけください。

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