間食（おやつ）は、食事だけでは不足しやすい栄養素や水分を補給できるため、特に食事が一度に沢山食べられない方にはおすすめです。また、ご家族やお友達との団欒や休憩時などには欠かせない、楽しみのひとつかと思います。今回は間食について考えてみます。
 

おやつは1日100～200kcalを目安に食べましょう

高齢者(７０歳以上)のエネルギー必要量の目安は、男性で1,600～2,100kcal、女性で1,350～1,750kcalになります（日本人の食事摂取基準より）。
間食の目安は1日のエネルギー量の10％とされているため、間食は100～200kcalを目安に食欲に応じて摂るとよいでしょう。
糖尿病や肥満などでエネルギー制限が必要な方は、間食はできるだけ控えるのが望ましいですが、食べる場合は100kcal以下に抑えましょう。果物や牛乳、低カロリーの菓子類を選んで適量食べるようにしましょう。
 

おすすめのおやつ

不足しやすい栄養素や水分が補えるようなものがよいでしょう。
☆牛乳・乳製品（ヨーグルト、チーズなど）、たんぱく質やカルシウムの補給に
☆果物 ビタミン、ミネラル、糖分の補給に
☆おにぎり、サンドイッチ、ふかし芋など　食事に近く、エネルギー補給になります
☆市販の栄養補助食品 特に食事が入りにくい方、栄養状態が低い方に

 

気をつけたいおやつ

高カロリーで糖分や脂質、塩分を多く含むものもあり、必要な栄養素は少ない。
☆ 洋菓子、菓子パン、スナック菓子、ジュース類 洋菓子より和菓子のほうが低カロリーでおすすめです。
 

おやつのエネルギーはどれくらい？

市販の嗜好品は栄養成分を表示しているものも多いので、購入時に確認してみましょう。

おやつを好きな時に好きなだけ食べていると、食事がきちんと食べられなくなってしまいます。また、食べ過ぎは体重増加や生活習慣病の病状を悪化させてしまう原因となってしまいます。おやつの時間を決め、小皿に盛り付けた分だけ食べるようにしましょう。また、夜間の間食は控えましょう。