栄養ニュース39号「口内炎」
口内炎は、 唇、 頬、 舌、 歯肉 などの口腔内の粘膜に起きる炎症のことです。赤くなる程度のもの、ただれや演傷なとができるもの、痛みか強いものなど、症状や種類は様村です。口内炎になると、食べ物や飲み物がしみる、味覚が鈍くなる、食欲が低下する、など食事摂取に支障をきたすこともあります。
口内炎ができやすい要因
口内の粘膜を誤って噛んでしまう、義歯が合わず粘膜に当たってしまう、熱いものを食べて火傷するなどで口内が傷つけられると起こります。また、うがいや歯磨きを怠ったり、口腔内が乾燥していると、口腔内が不衛生になり、細菌やウイルスが繁殖し、小さな陽に感染して口内炎ができやすくなります。
その他にも、栄養バランスの乱れた食生活、睡眠不足、疲労、ストレス、胃腸の調子が悪いなどの全身の健康状態も大きく影饗します。
口内炎はそのままにしておいても、通常は 1~2週間くらいで自然に治りますが、1カ月以上治らなかったり、頻繁に繰り返しできたりする場合は、他の病気が原因になっていることも考えられますので、専門医に相談しましょう。
口内炎の食事対策
食事では、不足するとロ内炎に直結するビタミンB群や、細菌に対する抵抗力をつけるビタミンAやビタミンCなどの栄養素を含む食品をしつかり食べることがポイントです。予防のためにも、普段から食事を主食・主菜・副菜とバランスよく食べることも大切です。
ビタミンB群
【多く含んでいる食品】 カツオ、マグロ、さば、納豆、レバー、発芽玄米など
ビタミンA
【多く含んでいる食品】ほうれん草、人参、レバー、かぼちゃなど
ビタミンC
【多く含んでいる食品】イチゴ、キウイ、ブロッコリー、かぼちゃ、じゃが芋、さつま芋など
一言で口内炎と言っても症状や感じ方は様村ですので、以下のポイントを参考に、症状に合わせて食べ方を工夫しましょう。
口内炎を刺激するものを避ける
■塩辛いもの
■辛いもの
■酸味の強いもの
■硬いもの
■熱いもの
■乾燥したもの
調理の工夫で食事を食べやすくする
■薄い味付けにする
■煮る、蒸す、ゆでるなど軟らかく調理する
■一口大に切る、細かく刻む、ミキサーにかけるなど食べやすい形態にする
■とろみをつけて口当たりなめらかにする
■人肌程度に温める
などためしてみてみましょう
ブロッコリーとかにカマのクズ煮
材料 2人分
- ブロッコリー……….150g
- かにカマ……………..50g
- 鶏ガラスープの素..小さじ1/4
- 水……………………….100ml
- 薄口しょうゆ……….小さじ1/3
- 片栗粉…………………小さじ1/2
1.ブロッコリーは小房に切る。かにカマは1cm幅に切りほぐしておく
2.鍋にスープの素と水を入れて火にかけてスープの素が溶けたらブロッコリーを加えて軟らかくなるまで煮たら、醤油を加えて味付けする。
3.かにカマを加え、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。