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ここでは、体に原因となる病気がない、いわゆる「頭痛もち」の頭痛(1次性頭痛)についてお話します。主なものとして「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」があります。これらは発症のメカニズムが異なるといわれており、それにともない治療の方法も少しずつ違います。その程度は軽度のものから重度のものまでさまざまですが、日本人のじつに4人に1人がこういった頭痛に悩まされているというデータもあります。
頻度が比較的高く、程度の強いつらい頭痛です。
片頭痛といいますが、頭の両側が痛むこともあります。頭痛が起こりそうな予感として、体がだるくなったり、眠たくなったり、肩がこったりすることがある方もいらっしゃいます。脳血管の拡張と炎症や三叉神経が頭痛発症に関与しているといわれていますが、その原因ははっきりしていません。このメカニズムから片頭痛にはトリプタン製剤という専門の痛み止めがあり、日本でも現在5つの薬剤があります(必ずしもこの薬で治療をしないといけないというわけではありません)。 女性に多くみられる頭痛で、月経周期に関連することがあり、特に30代の女性では5人に1人が片頭痛もちであるというデータもあります。片頭痛をおこしやすい体質は遺伝するといわれ、特にお母さんが片頭痛もちの場合、子供さんに片頭痛があらわれやすいようです。仕事や子育てに忙しい年代に多い病気で、ひどい場合は学業や仕事に影響してしまいますが、「たかが頭痛くらいで」「サボっている」と周囲に理解されないこともつらい悩みとなっている場合が少なくなりません。ひどくなってしまうとなかなか鎮痛薬が効きにくい場合もあり、また頭痛が起きる頻度が多い場合は鎮痛薬の治療だけでは対処できないこともあります。
頻度は高いのですが、程度は強くありません。
片頭痛と違って体を動かしたり気持ちがリラックスしたりすると楽になることがあり、必ずしも鎮痛薬を必要としない場合も少なくありません。パソコン作業などは時々休憩をいれながら行う、普段から姿勢を良くする、適度な運動を心がける、ストレスをためこまない、などの工夫が必要です。
頻度は低いのですが、程度がとても強く、最もつらい頭痛です。
1-2ヶ月に集中してほぼ毎日10-15分の発作が日に何回か起こります。半年から2-3年の周期で繰り返す方が多いといわれています。予防薬の治療などもありますが、ひとたび起これば痛みの程度が激烈なため、最近では、診断がついた後かかりつけ医の指導のもと自己注射の薬剤などが使えるようになってきました。
人によってはこれらの頭痛をあわせて持っている場合もあります。
鎮痛薬は正しい飲み方をしなければなりません。 ひどい頭痛の際には何とかして痛みを止めたいものです。しかし、鎮痛薬ばかりを長期にわたって飲みすぎると、当初の頭痛とは異なった新たな慢性頭痛の原因となる場合があります。このようにしておこる頭痛を薬物乱用頭痛といいます。月に10日以上痛み止めを使用することが3ヶ月以上続いている場合は、その危険性が高くなります。
と、いったことに注意しましょう。 頭痛は病気です。頻度や程度がひどい場合は、自己判断で市販薬だけの治療をせず、医療機関を受診して医師に相談しましょう。
文責 内科 石﨑 公郁子
島根県益田市遠田町1917-2
島根県益田市遠田町1956-8