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ここ数年メタボリックシンドロームという言葉を良く耳にしますが、他人事だとは思っていませんか? 厚生労働省発表の「平成18年 国民健康・栄養調査の概要」によると、40~74歳で「メタボリックシンドロームが強く疑われる人」は約960万人、その予備群に該当する人は約980万人とのことです。これは平成17年の調査と比較すると、「メタボリックシンドロームが強く疑われる人」に該当する人は約40万人も増加しています。 これは大人だけではありません。最近、肥満気味の子どもが増えており、約10人に1人が肥満児であるといわれています。脂肪の多い食事、いつでも買い食いができる環境、不規則な生活、運動不足などが原因としてあげられます。 子どもの肥満の約70%は成人肥満に移行するといわれています。親子でメタボリックシンドロームのチェックし、早めに生活習慣病を予防しましょう。
メタボリックシンドロームの診断基準(大人)
メタボリックシンドロームの診断基準(小児:6~15歳)
※ウエスト周囲径は立った状態で軽く呼吸しリラックスした状態で臍周りを測ります。
なぜメタボリックシンドロームという言葉が注目されてきたのでしょうか? 私達が医学生の頃はメタボリックシンドロームという言葉はまだなく「死の四重奏」といわれていました。死の四重奏とは名前からも脅しを受けているような感じがしますが、これは高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満を併せ持った人が普通の人と比べて、生活習慣病で死に至りやすいことをさしています。
診察をしていて、特に60歳代を越えてくると、高血圧だけの薬を飲んでいるのではなく、高脂血症の薬も一緒に飲んでいたり、糖尿病の薬も飲んでいたりといったことが良くあります。それぞれに対する薬を処方していても、自分の診ている患者さんが脳梗塞で倒れたりすると主治医としてはやはり悲しい気持ちになります。そうならないためにも動脈硬化がある程度進んでから治療をするのではなく、それより前の段階で予防をすることが必要です。そしてそれはクスリの力ではなく、患者さん自身の努力がなければなし得ません。自分は高血圧にも、高脂血症に対しても、糖尿病に対しても、それぞれ薬を飲んでいるからいいわというのではなく、その根本の悪となる、内臓脂肪を減らしてやることが大切なのです。それぞれの薬を飲んでコントロールされるのではなく、自分で生活習慣を見直してコントロールしようではありませんか?
「1に運動、2に食事、3に禁煙、最後にクスリ」です。 子供に対しては(大人にもあてはまります) まずは食生活、睡眠、活動を見直すことが大切です。
・朝食をぬかない(欠食しない)。 ・夜9時以降は食べない(夜食しない)。 ・甘いおやつはさける(間食しない)。 ・よくかんでゆっくりたべる(はや食いしない)。 ・テレビやゲームは、時間をお約束してする。 ・おうちのお手伝いをする。 ・早寝・早起きをする。
などが大切といわれています。2歳の子供がいる私としても自分の子供にあてはまることがいくつか・・・・ ついつい自分も夜お菓子が食べたくなり、子供に内緒で食べていてみつかってしまったり、大人の都合でついついテレビを見させてしまったり、親の背中を見て子は育つと言いますが、やはり子供のメタボリックシンドロームの責任は親にあるようです。 ストレスがすぐに食にはしってしまう私のようにならないよう、自分も書きながら見直そうと思っている今日この頃です。これを読んだ貴方も明日からではなく、今日から親子でメタボリック対策はじめましょう。
文責 内科 日高 美佐恵
島根県益田市遠田町1917-2
島根県益田市遠田町1956-8