医師会病院

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2017.12.01 リハビリ通信

生活の工夫について

はじめに

 私たちが毎日、朝起きて夜寝るまでの中で行う動作を日常生活動作(ADL)といい、食事・排泄・更衣・整容・入浴があります。これらの事が何らかの病気や怪我によって、今までと同じようにすることが難しいと感じることがあります。その時、誰かの助けを受けながら生活をすることも1つの手段です。ですが、その中でも少しの工夫によって自分で出来るようになります。今回はこれらの動作の中で、入浴の体を洗う方法をいくつか紹介したと思います。
 

洗体動作

①タオルの端に結び目を作る

 対象:手の骨折や麻痺の後遺症、年齢による衰え等、様々な原因により握力が弱くなりタオルが手から抜けてしまう方
 方法:普段から使われているタオルの端に結び目を作ります
 洗い方:結び目より内側を持ち、背中などを洗います
 
 

②ループ付きタオル

 対象:麻痺の後遺症等により、タオルを持つことが難しい方
 方法:タオルの片方、もしくは両端に手を通せる大きさのバンドを縫い付けます
 洗い方:バンドの中に麻痺側を通し、反対側の腕を動かして洗います
 
 

③タオルを2枚使う

 対象:麻痺の後遺症等により、タオルを持つことが難しい方
 方法:タオル2枚を縫い合わせ輪を作ります
 洗い方:輪の中に体に通します。体の幅に合わせてタオルの端を握り、動かして洗います
 
 

④ブラシ

 対象:背中や足先に手が届かない方
 方法:長柄のブラシを準備します。握力が弱い方は持ち手を太くしたり、手を通せるようなベルトを取りつけたりするとより使いやすくなります
 洗い方:足先や背中など、手の届かない場所を洗います
 
 

おわりに

 特別な筋力トレーニングやストレッチを行わなくても、普段の生活の中でできることを増やしていくことで体を動かす機会が増えて体力もつきます。今回紹介させて頂いた方法はごく一部です。体の状態や環境によって個人差もありますので、困ったときの参考にして頂ければと思います。

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