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2024.10.01 リハビリ通信

作業療法士とは

こんにちは。
今日はリハビリテーションの1つ、作業療法士について紹介したいと思います。
 

作業療法の「作業」って、どういう意味なんだろう?
そう思われる方も多いのではないでしょうか。
日本作業療法士協会では、
「作業」とは、対象になる人々にとっての目的や価値をもつ生活行為を指す。(※1)
と定義されています。
 

「目的や価値をもつ生活行為」と書かれると少し堅苦しく感じるかもしれませんが、私たちが普段何気なくやっている生活の営みそのものです。
「食べる お風呂に入る トイレに行く 着替える 運転 仕事 趣味 草取り 洗濯 ・・・
病気やケガで普段何気なくやっている生活の営みが難しくなった時、
普段何気なくしているこれらの「作業」の大切さに気付くことと思います。

 

これらの「作業」は、からだだけ動けばできる!というものでもありません。
からだが動くためにはこころも必要です。
「作業」をするということは、こころとからだの働きが複雑に絡み合ってできています。

 

こころとからだの働きを回復すること。
悪くならないようにいまの状態を保つこと。
その手段として「作業」を使っていく。
これが作業療法です。」 (※2)

 

私たち作業療法士は、
「どんなこと(作業)ができるようになりたいか?」
「その「作業」はその人にとってどれだけ大事か?」

を丁寧に聴きとりながらリハビリテーションを進めていきます。
 

お風呂に入ること1つとっても、
ガスで沸かすのか? 薪で沸かすのか? シャワーだけなのか? 湯船に入るのか? 
地域の特性や生活様式によっても異なり、十人十色です。
私自身も担当していた方から、
「薪風呂を沸かすことが自分の仕事だった。風呂焚きができるようになりたい!」
と言われた時には驚いたものです。
 

薪はどこから持ってくるの? そもそも風呂焚きって何が必要なの?
ボタン1つで湯をはることしかしたことのない、ましてやガスコンロやBBQくらいでしか火を扱ったことのない私にとって、衝撃の連続でした。

薪棚から薪を持ってくる

焚きつけの瞬間
木に火がつくことが大事だと教わりました。

 

大事にしている作業を丁寧に聴き取りをする中で、
家族の中での役割
作業に対する思いや価値
エピソードを聴きながら
 

作業への思いを強化し意欲を引き出すこと。                                                    
その人が、その人らしく「作業」できることを目指して、
一人ひとりに寄りそって作業療法プログラムを作っていくのが作業療法士のしごとです。
 

作業療法について、少しおわかりいただけたでしょうか?
興味のある方は日本作業療法士協会のホームページをご覧頂けると幸せます。
 

[出典]


※1:日本作業療法士協会 作業療法の定義 https://www.jaot.or.jp/about/definition/
※2:一般社団法人 日本作業療法士協会
 「作業療法って何?オーティくんと学ぶ作業療法見学ツアー」https://www.jaot.or.jp/libs/otkun.html

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