医師会病院

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2022.08.03 クオリティ・インディケーター

令和3年度 医療の質(クオリティ・インディケーター)の公表

医療の質(クオリティ・インディケーター)の公表について


 日本においては、平成22年度から厚生労働省が「医療の質の評価・公表等推進事業」を開始しており、各病院団体などがホームページなどで評価結果を公表しています。
クオリティ・インディケーターとは医療の質を具体的な数値として示したものです。これにより医療の質を客観的に評価することが可能になると考えられています。医療の質は一般的に以下の3つの側面で評価を行います。
 □構造(ストラクチャー Structure) 施設・設備、人員配置、資格・認定など
 □過程(プロセス Process)     治療内容、診断・検査、看護など
 □結果(アウトカム Outcome )   治療成績、患者満足度など
 

 当院でも平成29年度からクオリティ・インディケーターの公表を行っており、令和3年度より「医療の質の評価・公表等推進事業」を基準に作成しています。今後も順次、基準に合った評価や、新たな項目を増やしていく予定です。
クオリティ・インディケーターの公表を通して、「医療の質」における問題や課題が具体的に明確化され、質の高い医療の提供に向けた改善につなげていけるよう努めてまいります。
 

患者満足度に関する評価指標


毎年、外来患者様・入院患者様に対して満足度アンケートを実施しております。
 □外来患者様アンケート集計結果:<令和3年度>
 □入院患者様アンケート集計結果:<令和3年度>
 

紹介・逆紹介患者率


□他の医療機関との連携、機能分化を促すための指標です。
□分子:A)開設者と直接関係のない他の病院又は診療所から紹介状により紹介された一ヶ月間の患者数
    B)開設者と直接関係のない他の病院又は診療所への一ヶ月間の紹介患者数
 分母:一ヶ月間の初診患者数-(①救急自動車により搬送された患者+②休日又は夜間に受診した患者(休日、時間外加算患者数)+③健康診断を目的に受診し、治療を開始した患者)

項目 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
A)紹介患者率 131.6% 113.0% 108.4% 108.7% 96.6% 93.4% 104.0% 100.4% 105.9% 93.5% 100.5% 86.5%
B)逆紹介患者率 125.3% 110.1% 111.8% 97.1% 106.4% 109.3% 101.8% 89.8% 108.1% 94.9% 111.8% 93.7%

 

死亡退院率


□分子:死亡退院患者数
 分母:退院患者数

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
割合 8.4% 11.7% 6.4% 9.0% 10.0% 11.4% 11.7% 12.1% 9.2% 7.6% 11.1% 8.9%

 

褥瘡発生率


□褥瘡予防対策は、提供されるべき医療の重要な項目であり、栄養管理、ケアの質評価に関わります。
□分子:d2(真皮までの損傷)以上の院内新規褥瘡発生患者数
 分母:同日入退院患者または褥瘡持込患者または調査月間以前の院内新規褥瘡発生患者を除く入院患者延べ数

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
割合 1.6% 0.8% 1.7% 1.5% 0.9% 0.3% 1.5% 2.4% 0.6% 0.6% 1.2% 1.4%

 

転倒転落発生率


□転倒・転落を予防し、外傷を軽減するための指標です。
□分子:)報告のあった入院患者の転倒・転落件数
 分母:入院患者延数(24 時在院患者+退院患者数の合計)

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
A)入院患者の転倒・転落発生率 0.27% 0.27% 0.11% 0.12% 0.12% 0.11% 0.12% 0.16% 0.07% 0.07% 0.09% 0.21%

 

総黄色ブドウ球菌検出患者の内のMRSA比率


□MRSAを検出し把握することで感染管理に努めています。
□分子:期間内のMRSA検出入院患者数
 分母:期間内のS.aureus(黄色ブドウ球菌)検出入院患者数

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
割合 50.0% 33.3% 50.0% 100.0% 100.0% 50.0% 50.0% 33.3% 100.0% 100.0% 40.0% 80.0%

 

在院日数 DPC 病院の在院日数(全国平均以内の割合)


□DPCの各入院期間は全DPC病院のデータをもとに決定されています。入院期間Ⅱは全国の平均在院日数で設定されており、DPC病院の目指すべき指標となります。
□分子:入院期間II以内の退院数
 分母:退院症例数(DPC分析対象)

全国平均以内の割合 49.9%

 

職員の予防接種


□医療機関を受診する患者さまは、免疫力が低下していることが多く、病院職員からの感染を防止する必要があります。当院では90%以上の職員が予防接種を行っており、院内感染防止対策に積極的に取り組んでいます。
□分子:インフルエンザワクチンを予防接種した職員数
 分母:職員数

職員の予防接種 90.2%

 

リハビリテーション実施率


□理学療法士(PT)作業療法士(OT)言語聴覚士(ST)によるリハビリテーションを行うことで、廃用症候群や合併症を予防・改善し、早期社会復帰に繋げています。
 

A)疾患別リハビリ(PT、OT、STいずれか)を実施した退院患者数(在院日数3日以内は除く)
□分子:疾患別リハビリ(PT、OT、ST いずれか)を実施した退院患者数(在院日数 3 日以内は除く)
 分母:退院患者数(在院日数 3 日以内は除く)

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
割合 39.5% 32.9% 41.5% 37.0% 47.5% 32.6% 39.8% 55.6% 47.7% 40.8% 39.4% 37.8%

 

B)疾患別リハビリ総単位数
□分子:疾患別リハビリ総単位数
 分母:訓練実施をした患者の訓練実施日数の総和

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
PT 1.75 1.85 1.92 1.90 1.64 1.41 1.69 1.68 1.79 1.62 1.50 1.63
OT 0.93 0.81 0.88 0.91 0.85 0.83 0.86 0.86 0.99 0.88 0.82 0.93
ST 0.03 0.02 0.02 0.04 0.05 0.07 0.05 0.05 0.08 0.06 0.07 0.06

 

C)疾患別リハビリ総単位数
□分子:疾患別リハビリ総単位数
 分母:資格を有するリハビリテーション職員数の当月一日の人数と月末の人数の和を 2 で割った値

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
PT 61.10 62.64 66.10 65.39 53.58 47.01 57.32 58.32 61.60 55.49 51.77 59.35
OT 32.34 27.49 30.14 31.39 27.81 27.73 29.20 29.97 34.09 30.34 28.19 33.78
ST 0.93 0.80 0.71 1.32 1.71 2.40 1.67 1.89 2.92 2.00 2.56 2.01

 

D)回復期リハビリ病棟を退院した患者の(FIM得点[運動項目]の退棟時と入棟時の差)を在棟日数で割った値の総和
□分子:回復期リハビリ病棟を退院した患者の(FIM 得点[運動項目]の退棟時と入棟時の差)を在棟日数で割った値の総和
 分母:回復期リハ病棟を当月退院した患者数

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
割合 33.4% 40.5% 39.4% 36.8% 43.1% 42.3% 37.3% 45.1% 40.0% 47.0% 39.3% 23.5%

 

服薬指導


□薬剤師の薬学的管理指導は、医療改善に繋がります。服薬指導により薬物療法に対する安全性や有用性を患者さまが認識することで、アドヒアランスの向上(患者側も積極的に治療方針の決定に参加し、その決定にそって治療を受けること)に繋がると期待されています。
 

A)薬剤管理指導実施率
□分子:分母のうち薬剤管理指導を受けた患者数
 分母:入院患者数

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
割合 51.9% 32.4% 66.9% 65.5% 70.8% 84.2% 69.0% 61.8% 77.2% 74.8% 89.4% 74.8%

 

B)安全管理が必要な医療品に対する薬剤管理指導実施率
□分子:分母のうち薬剤管理指導を受けた患者数
 分母:特に安全管理が必要な医薬品として、別表に定める医薬品のいずれかが投薬又は注射されている患者数

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
割合 35.3% 47.7% 40.2% 39.5% 40.0% 39.6% 34.5% 42.9% 40.8% 43.5% 38.7% 42.9%

 

栄養指導


□積極的に栄養管理の介入を行っています。
□分子:分母のうち特別食加算の算定回数
 分母: 18 歳以上の糖尿病・慢性腎臓病患者で、それらへの治療が主目的ではない入院患者の食事回数

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
割合 87.7% 72.4% 84.8% 81.8% 67.1% 50.6% 73.3% 82.3% 75.6% 77.0% 78.6% 86.5%

 

退院後7日以内の予定外・緊急再入院割合


□分子:当月の退院患者のうち、前回退院から 7 日以内に計画外で再入院した患者
 分母:退院患者数

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
割合 1.4% 0.8% 0.7% 1.6% 4.3% 4.4% 0.7% 0.9% 1.4% 2.6% 0.9% 0.8%

 

再入院(30日) 30日以内の予定外再入院率


□分子:分母のうち前回の退院日が 30 日以内の救急医療入院患者数
 分母:退院患者数

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
割合 0.0% 0.0% 1.4% 2.5% 0.9% 1.8% 0.0% 0.9% 0.0% 1.7% 1.9% 0.0%

 

退院後サマリー記載割合


□退院時サマリーは、入院患者の退院に際して、関与する他の診療科・他の医療機関ならびにケア施設の間で効率的に情報を共有し、患者さまの診察、治療、ケアを適切に連携・継承できるよう入院診療の主治医のが作成されるものです

A)退院後2週間以内のサマリー完成数 97.5%
B)退院後7日以内のサマリー完成数 82.3%

 

手術ありの患者の肺血栓塞栓症


□周術期、肺血栓塞栓症の予防行為の実施を行うことで、発生率が下がります。

A)手術ありの患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 81.7%
B)手術ありの患者の肺血栓塞栓症の発生率 0.0%

 

救急車受け入れ割合


□救急車受け入れ割合は、救急隊からの搬送の要請に対して、どれだけの救急車の受け入れが出来たかを示しており、救急診療を評価する指標となります。また地域医療への貢献を示す指標にもなります。

項目 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
A)救急車受け入れ数 15 30 28 31 23 39 29 20 30 28 33 41
B)救急車要請数 17 37 33 32 27 47 34 27 40 46 38 49
C)救急車受入割合 88.2% 81.1% 84.8% 96.9% 85.2% 83.0% 85.3% 74.1% 75.0% 60.9% 86.8% 83.7%
D)A)のうち入院割合 60.0% 66.7% 60.7% 61.3% 78.3% 51.3% 62.1% 55.0% 66.7% 46.4% 45.5% 63.4%

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